2020.01.21 05:232020.1「大津絵道成寺」in壽初春大歌舞伎(大阪松竹座)感想全然行くつもりはなかったんですけど、ちょっと大阪に遊びにいく予定が急遽入りまして、初めて松竹座一幕見でみて参りました。はからずも初芝居です。開演10分前に売り場へ到着したので諦め気味だったんですが、なんと連れの分合わせてラスト2席だけ奇跡的に空いていて無事に入場!今年はツイてるのかしら。祝日の月曜でしたし、松竹座の幕見は12席と座席数も少ない(歌舞伎座だと椅子席約90+立見約60=約150席)のでほんとにラッキーでした。見たのは大津絵道成寺。タイトルにも愛之助五変化とあるように、愛之助が一人で五役を早変わりで踊り分ける趣向。歌舞伎にはいろんな鬼が出てきますが、大津絵道成寺の鬼はなんとなく可愛らしい見た目です。モチーフになった大津絵の鬼の愛嬌がうかがえま...
2018.10.09 04:442018.10「助六曲輪初花桜」in芸術祭十月大歌舞伎(歌舞伎座)感想今月の歌舞伎座は十八代目勘三郎の7回忌追善興行。ゆかりの演目、ゆかりの役者が揃う芸術の秋です。都合により夜の部のみを購入。いつかみたかった成田屋以外の“助六”です。念願叶ってついに仁左衛門がやってくれました。宮島のだんまりという芝居も初めてでしたが、吉野山含め残念ながら見れませんでした。。台風で福岡からの飛行機が遅れ。。助六の順番が最後で本当に良かった。。いやはや、仁左衛門助六マジでかっこよかった〜松嶋屋の端正な顔立ちにむきみの隈が映えます。福山かつぎで孫の千之助が出てくるのもいいですね。そして今回の目玉はもう一つ。揚巻を七之助に譲り、助六母満江を勤める玉三郎。助六と揚巻を見守る満江の姿は、後輩たちを見守る玉三郎本人の姿と重なります。そして個人的に楽し...
2018.09.02 07:192018.8「新作歌舞伎 NARUTO」(新橋演舞場)感想ワンピースに続き、今年はNARUTOが新作歌舞伎として誕生しました。続くマンガ作品(しかもどちらもJUMP)の歌舞伎化。面白い流れかもしれません。NARUTOは1999から2014まで週刊少年JUMPで連載されていたマンガで、主人公は忍者。連載時はワンピースと人気を二分していた(と思います)2000年代のJUMPを引っ張ってきた人気作品です。もともと大好きなマンガなだけに、歌舞伎化が決まった時はかなり嬉しかったです!思うところが色々とありますので、まとめていきたいと思います!
2018.08.08 06:542018.8「東海道中膝栗毛」in八月納涼歌舞伎(歌舞伎座)感想八月納涼歌舞伎。今年も3部制で、どちらかといえば初心者向けの趣向を凝らした演目が並びます。新作が2作。一つは落語を原作にした「心中月夜星野屋」。もう一つは8月恒例?になりつつある幸猿やじきた3作目の「東海道中膝栗毛」。夏休みということで、学校に通う年齢の若い役者さんたちも大勢。東京歌舞伎座ならではの、フレッシュかつ豪華な顔ぶれです。今回は第一部、第二部を観劇しました。ーーーーー第二部では初めて桟敷席で観劇。近くの関係者席には松たか子さん!オキレイ。そしてなんと今をときめく欅坂46のセンター平手さんも観劇に!!染五郎くん、團子くんもファンだというから、お二人どちらかに誘われたりしたのかなーと思っていたら、染五郎インスタにこんなものが。https://ww...
2018.06.23 05:342018.6 六月大歌舞伎(歌舞伎座)感想吉右衛門や菊五郎の年齢を考えると、これから彼らがやる役は生涯最後なのかも…と感じてしまうのは事実です。印象に残ったのは、上記の二人はもちろんのこと昼夜で笑いどころを作ってくれた市村橘太郎さんですね。
2018.06.06 04:172018.6 六月大歌舞伎_昼の部(博多座)感想伊達の十役。幸四郎は染五郎時代に博多座で上演。その時に行けなかったので、今回やってくれてよかったです。襲名披露興行で通し狂言がかかること、他の家の演目をやることは稀ですね。さらに個人的に胸が熱かったのは、澤瀉屋のお家芸に白鸚、仁左衛門、梅玉、魁春などの大御所が顔を揃えていること。こうして自分が復活した演目が時代を超えて、家を超えて再演されていること、さぞ三代目猿之助は喜んでおられるのではないでしょうか。
2018.05.27 11:532018.4 四月大歌舞伎(歌舞伎座)感想昼と夜とで通しを上演するという、国立劇場のような狂言立て。珍しい演目ばかりで、とっても充実感のある遠征となりました。特に夜の部、仁左衛門が“一世一代”と掲げた絵本合法衢。もう笑っちゃうくらい極悪非道な登場人物が魅力的でおもしろかった。雑レポートです。
2018.02.19 07:182018.2 二月花形歌舞伎_夜の部(博多座)感想遅くなりましたが、二月の博多座夜の部の感想をば。昼の部とはうって変わって、重厚な義太夫狂言と、なんともメルヘンな新作歌舞伎との組み合わせ。すばり夜の部の方が楽しかったです。松也の渡海屋銀平実は平知盛。お若いのに迫力満点の知盛で、エネルギッシュさが映えていました。大物浦での決死の立ち回りも引き込まれる必死さ。碇を持ち上げて海へ落とすまでの動きに、碇の重さが感じられてとても良かったです。あと、何度見てもツボなのが相模五郎の衣装。頭のガイコツがなんとも中二病感があってたまらんのです。もう一つの演目が、今回初めてみた「鰯賣戀曳網」。三島由紀夫の作品です。17代目勘三郎から伝わる中村屋ゆかりの演目らしく、当代勘九郎は2回目。恋する主人公・猿源氏と男勝りな遊女蛍火...
2018.02.04 13:302018.2 二月花形歌舞伎_昼の部(博多座)感想今年の冬の博多座は中村屋と松也らがメインの花形歌舞伎。昨年の雪之丞変化からもう1年経つんですね。。早いです。まずは昼の部を観劇。磯異人館とお染の七役。お染の七役は2004年に同じく博多座で福助版を見ました。見たと言っても小学生の頃ですしほぼ記憶はありません。。最後のお六の立ち回りで「なりこまや」の傘がたくさんで綺麗だった記憶はうっすら。。。磯異人館はあれですね、かなり地味ですね。幕末の動乱を生きる名もなき若者を橋之助、福之助が演じていて一生懸命さがイイ!とは思いましたが、演目としてはあまり好きじゃなかったです。。なんででしょう?ちょっと考えます。。さて、お染の七役ですがなかなかに筋が複雑というか人間関係が複雑ですので、全て理解しようと追っていたら疲れま...
2018.01.17 04:182018.1 初春歌舞伎公演(新橋演舞場)感想歌舞伎座に続いて新橋演舞場の歌舞伎公演。昼の部のみ観劇です。3階下手の袖の席。一番安い席ですね。舞台が2/3くらいしか見えないのでやっぱり見にくいです。今後は3階でもせめて正面に座るようにしよう。。あ、花道が見えないぶんモニターにうつされるのはなかなか面白いですね。画質がいいわけではないですがどんなことが起こってるのかは見えるので、盛り上がってる時の疎外感が軽減されます。笑天竺徳兵衛はずっとみたかった演目のひとつ。当代の猿之助さんが亀治郎時代に博多座でやってた「天竺徳兵衛新噺(いまようばなし)」が見れなかったことが今も悔やまれる。獅童さんのキャラクターがうまくマッチした楽しい演目でした。座頭のシーンなんかはギャグセンス全開でとても良かった。一番気にな...