遅くなりましたが、二月の博多座夜の部の感想をば。
昼の部とはうって変わって、重厚な義太夫狂言と、なんともメルヘンな新作歌舞伎との組み合わせ。
すばり夜の部の方が楽しかったです。
松也の渡海屋銀平実は平知盛。
お若いのに迫力満点の知盛で、エネルギッシュさが映えていました。
大物浦での決死の立ち回りも引き込まれる必死さ。
碇を持ち上げて海へ落とすまでの動きに、碇の重さが感じられてとても良かったです。
あと、何度見てもツボなのが相模五郎の衣装。
頭のガイコツがなんとも中二病感があってたまらんのです。
もう一つの演目が、今回初めてみた「鰯賣戀曳網」。
三島由紀夫の作品です。
17代目勘三郎から伝わる中村屋ゆかりの演目らしく、当代勘九郎は2回目。
恋する主人公・猿源氏と男勝りな遊女蛍火のやりとりが終始微笑ましい。
女性客の支持が厚そうだなと感じる演目でした。
義太夫による「僕は嫌だ(欅坂46「不協和音」)」という時事ネタも交えるおかしさ。
しかしこれが実は時事ネタというより、勘九郎がガチの欅坂ヲタゆえのことだと知り驚き。
欅坂の番組「欅って、書けない?」でも取り上げられるほどのおおごとに。
番組内で欅坂の子が二人楽屋を訪れ、勘九郎のガチぶりに湧くスタジオ。
勘九郎の意外な一面もオマケで楽しめた演目なのでした。。
二月博多座花形歌舞伎
【夜の部】2018.2.17 観劇
■義経千本桜 渡海屋・大物浦
血だらけ松也
碇巻きつけてる時の緊張感が好き
相模五郎のガイコツ衣装の中二病感
■鰯賣戀曳網
ラブコメ三島歌舞伎
中村屋兄弟の可愛さに女性客うっとり
※歌舞伎美人 公演ページ
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/549
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