歌舞伎十八番の演目って、「勧進帳」「毛抜」「暫」以外は滅多にかからない演目も多いんですよね。
海老蔵さんは市川宗家として、ほとんど上演されなくなった演目を積極的に上演し、家の芸であるこの“歌舞伎十八番”の復活に力を入れておられます。
2014年1月に新橋演舞場で初演された「壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)」は、平家の武将・景清を主人公とした「関羽」「鎌髭」「景清」「解脱」の4作品を一つの演目につなぎ合わせブラッシュアップした新作。
今回はその4作品の中から「鎌髭」「景清」の部分を抜粋して上演されました。
いやはや、すっかり景清ファンになってしまいました。
面白かった。
景清の「無敵設定」が最高なんです。
深いこと考えずに楽しめるというか。
海老蔵さんのオーラ、迫力があるから成り立っているような作品です。
海老蔵さんは自分にしかできないことをよくわかってやってるんだと思いますね。
夜の部もうひとつの演目「荒川の佐吉」は、猿之助さんによる「血の繋がらない親子の愛」の物語。
周りには泣いている女性もちらほら。
心温まるお芝居でした。余韻がたまらなかった。
子役の市川猿(いちかわさる)くんがいいんだなこれが。
ワンピースでチョッパーをやったり、博多座の雪之丞変化では猿之助さん主人公の子供時代を演じていました。
可愛いながらも、涙を誘う健気な演技をしてくれます。
今後の活躍に期待です!もしかしたら「三代目亀治郎」なんかを襲名したりして。。
以下、演目と雑なひとことレビューです。
(リンクになっている演目は個別の感想ページあり)
0コメント