「浮世風呂」in六月大歌舞伎(歌舞伎座)感想

「なめくじ」と書かれた着物がシュール

おもしろポイントは3つ。


【1】冒頭の「早朝の風呂屋」演出がスゲー

朝日が差し込む風呂屋の様子がとても巧妙に再現されてて、一気に会場の雰囲気が完成します。

ニワトリの鳴き声も。


【2】猿之助の爽快な踊り

色々なシチュエーションを踊り分ける猿之助の踊りの妙義。

セリフのない舞踊作品ですが、その溌剌、軽妙な踊りに目が離せません。

歌舞伎の初心者にも楽しめる舞踊だと感じました。


【3】種之助のシュールななめくじ

風呂屋の三助に恋した“なめくじ”が登場するのがこの舞踊の見所。

ヌメヌメした様子を踊りや衣装でうまーく表現しててスゴイです。

種之助くんが可愛らしく踊って猿之助に言い寄りますが、最後は塩をかけられてスッポンから消えちゃいます。

衣装の着物に「なめくじ」と書かれているのが、なんともシュール。


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上演時間も短く(23分)、複雑なストーリーもなく、踊りは楽しくなめくじは可愛らしく、、

とても気軽に楽しめる作品だと思います。

また見たいな。




澤瀉十種の内

浮世風呂


【あらすじ】

 風呂屋「喜のし湯」では、鶏の声がする明け方、赤い下がり姿の三助政吉が、湯加減をみたり客の背中を流したりしています。そこへ現れたのは、女の姿をしたなめくじ。なめくじは粋な三助に惚れ、口説きにかかりますが、三助は気味が悪いと、塩をかけて退散させるのでした。

歌舞伎美人より)


【配役】

三助政吉 猿之助

なめくじ 種之助

歌舞伎美人より)


【上演時間】

23分


2017.6_六月大歌舞伎_感想

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