2016.8「東海道中膝栗毛」in八月納涼歌舞伎(歌舞伎座)感想

当代随一のエンターテイナー競演


昨年の歌舞伎座で、また先日はシネマ歌舞伎版も見てきましたので、感想を綴ります。



劇場でのあの熱狂ぶり。忘れません。

はじめて歌舞伎の劇場であんなに笑いました。


もちろん!賛否あるだろうなとは思いますが、あの劇場の盛り上がりを感じた身としては、大賛成です。楽しかった。。



高麗屋と澤瀉屋、そのほかいろんな劇団の役者がないまぜになった豪華なキャスティングと、小気味よく進むストーリー。

本水、宙乗りなどおなじみのケレンはもちろん、LEDパネルを使うという思い切った演出。

そして「ワンピース」「ヤマトタケル」「阿弖流為」「獅子王」など、わかる人にはテンションの上がる小ネタ。

こんな要素が詰まってます。


途中で連獅子の毛振りまで見られたのにはお得感がありましたね。笑


↓個人的にツボだったところです

●ドリフネタ満載

●“元海賊”の白い髭の人

●「次の幕が開かないから」といって神の力で伊勢まで飛ばされる

●寿猿の老花火師のおとぼけ感

●寿猿、錦吾という澤瀉屋、高麗屋のベテラン共演


猿之助と染五郎という、当代きってのエンターテイナー2人。

2人がこれまで「スーパー歌舞伎」や「歌舞伎NEXT」「ラスベガス公演」などで培ってきた“攻め”の才能がうまく混ざり合っているように思いました。



そして!

今年の八月納涼歌舞伎でも、続編があるとのことで、今から楽しみにしています。

中車、勘九郎、七之助あたりにも是非出て盛り上げてほしいところ!

配役発表まだかな…



奇想天外!お伊勢参りなのにラスベガス?!
十返舎一九 原作より
杉原邦生 構成
戸部和久 脚本
市川猿之助 演出

東海道中膝栗毛

弥次郎兵衛・喜多八 宙乗り相勤め申し候


【あらすじ】

東海道だけではおさまらない奇想天外な道中記
 弥次郎兵衛と喜多八は、まともに働きもせず、毎日好き放題に自堕落な生活をしています。賭け事に負け続け、金もなく途方に暮れていた二人はつまらない人生を変えたいと願うばかり。そこへ伊勢参りをすれば何でも願いがかなうという話を耳にします。うだつが上がらない生活に嫌気がさした弥次郎兵衛と喜多八は、すべてから逃げるように伊勢参りへと旅立ちます。その道中で持ち金のほとんどを失った二人が新たに向かった先は…。
 十返舎一九の滑稽本として評判を得た本作は、歌舞伎においてもさまざまな趣向で上演を重ねてきました。今回、新たに書かれた弥次喜多の珍道中をお楽しみください。

 (歌舞伎美人より)


【主な配役】

弥次郎兵衛 染五郎

喜多八   猿之助

梵太郎   金太郎

政之助   團子


 (歌舞伎美人より)


【上演時間】

102分



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