澤瀉屋の面々が顔を連ねた2012年2月の博多座。
当時はたしか猿之助襲名が発表され、亀治郎としては最後の博多座だっだんだっけか。
昼夜共に、澤瀉屋のケレン味たっぷりな狂言立て。
ですが自分は夜の部のみの観劇です。
今となってはなぜ昼の部を見なかったのかと悔やまれます。。
「天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)」は、葛籠抜けに宙乗り、早変わり、大蝦蟇に乗っての屋台崩しなどなど…とにかく息もつかせぬ大スペクタクルの通し狂言!(だったらしいですね。。)
この演目の過去の上演記録を調べて見て驚いたことが。
「天竺〜」を三代目猿之助がやった新歌舞伎座公演。
三代目は夜の部の大蔵卿と黒塚、合わせて昼夜全ての演目で主演しています。。。
すごすぎる。。
三代目の現役時代をあまり知りませんでしたが、こういう記録を見るとその活躍ぶりを想像できます。
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夜の部での「華果西遊記」では右近さんが大活躍。
人じゃないキャラが主人公の歌舞伎って珍しくないですっけ?
愛嬌のある猿の演技が楽しかった。
「西遊記」が題材なのでわかりやすかったし、歌舞伎的演出も盛りだくさんで、初心者にもとってもうってつけの演目だったと思います。
「鬼揃紅葉狩」も迫力あって楽しい!
亀治郎(現・猿之助)がやる鬼(黒塚とか金幣猿島郡とか)ってすごく好きだな。
なんかバックボーンを感じるというか、醜い鬼の「悲しさ」「虚しさ」が垣間見えるというか。
「ホントはかわいそうなヤツ」感がすごく漂うんですよね。
これからもいろんな鬼を演じて欲しいです。
以下、演目と雑なひとことレビューです。
(リンクになっている演目は個別の感想ページあり)
二月花形歌舞伎
【昼の部】
■天竺徳兵衛新噺(15分,55分,55分,45分)
【夜の部】
■華果西遊記(55分,60分)
澤瀉屋モンキーマジック
■鬼揃紅葉狩(70分)
亀治郎の鬼、好きです
※歌舞伎美人 本公演ページ
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