2013.6 六月大歌舞伎(博多座)感想

2003年の博多座での公演中に倒れ、長らく表舞台から退いていた三代目猿之助。

彼が二代目の隠居名である「猿翁」を襲名し、甥の亀治郎が四代目猿之助を、息子の香川照之が九代目市川中車を襲名するという、大ニュースで当時の歌舞伎界には注目が集まりました。


こと香川の襲名に関しては、46歳にして歌舞伎の世界に入ると言う異例の事態とあり、ドキュメンタリー番組でも取り上げられていましたよね。

香川照之が三代目猿之助の息子ということは知っていましたので、「いつか歌舞伎を始めたら面白いな」と昔から思っていただけに、このニュースは驚きもありましたがとにかく嬉しかったです。


博多座でも襲名披露公演をやるというので、夜の部だけですが行ってきました。


テレビや映画で大活躍する香川照之が歌舞伎役者として舞台に立っている姿に、すごく興奮した覚えがあります。

これからどんどん歌舞伎の舞台にも立って活躍して頂きたいですね。

応援しています。

襲名して間もない時期は新歌舞伎や世話物ばかりだった印象ですが、最近では古典や舞踊劇、女形などにも挑戦しており、ますます今後の活躍が楽しみです。


もちろん四代目猿之助も忘れてはなりません。

三代目が創造した「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ、ワンピースという話題作を生み出したり、古典の王道から気鋭の新作物、はたまた「男の花道」「雪之丞変化」などの時代劇の名作を上演したりと、とにかく幅広い活躍ぶり。

猿之助もまた、大好きな役者の一人です。


祝い幕は二人ともに交流のある福山雅治がデザイン。

襲名する三人の隈取りを重ね合わせたという豪快な油絵が存在感を放ち、襲名に花を添えます。


以下、演目と雑なひとことレビューです。

(リンクになっている演目は個別の感想ページあり)




二代目 市川猿翁
四代目 市川猿之助
九代目 市川中車

襲名披露

六月博多座大歌舞伎


【昼の部】

■スーパー歌舞伎 ヤマトタケル(75分,65分,80分)


【夜の部】

■小栗栖の長兵衛(60分)
香川照之“泥だらけの”門出

■口上(20分)

■楼門五三桐(10分)
猿翁の久吉が見たかった

■義経千本桜 川連法眼館の場(70分)
澤瀉屋の魂を継ぐ「狐忠信」


※歌舞伎美人 本公演ページ

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/301

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